こんばんは、所長です。
今回は「コンパレータータイマー」の作り方と解説でございます。
既存のタイマー回路とは一線を画す、作るのも遅延させるのも超簡単なコンパレータータイマーの実力をとくと見よ!!
作り方
一瞬で出来るので作り方から解説しますね。
向こう側を向いたコンパレーターと手前側を向いたコンパレーターを並べて設置し、レッドストーンをつなげます。
ここに入力部分。
こっちに出力部分を置いたら完成!
たったのこれだけでございます。
入力部分はボタンじゃなくても良いし、出力部分はレッドストーンランプじゃなくてもかまいません。
動作確認
は?こんなの信号がぐるぐる回って永遠にオンのままだろ!
と思いませんか?
私も最初に見たときはそう思いました。
だけど実際はしばらくオンになったあと・・・
しっかりオフになるのです!
仕組みが分かるととてもスッキリ!するので、しっかり解説していきます。
仕組みの解説
コンパレーターは信号を遅延させる
コンパレーターは反復装置の遅延0(初期状態)と同じく、約0.1秒の遅延をもちます。
多くならべればもちろん遅延時間も増えて、10個ならレッドストーンランプに信号が到達するまで約1秒かかることになりますね。
基本的にコンパレータータイマーの遅延時間はコンパレーターの数で調整します。
コンパレーターは信号を増幅しない
コンパレーターは反復装置と違って信号を増幅しません。
ただし後ろからの信号レベルをそのまま前に流すので実質的に2ブロック分の延長となり、
1ブロック間隔で置いていけば理論上はどこまでも延長できます。
ただし遅延がエラいことになる。
コンパレーターの前後の信号レベルは同じというのが大事なポイントです。
また、目の前に置かれたブロックを信号源化する特性をもっていて、ブロックを挟んでも信号レベルは下がりません。
コンパレーターが後ろから信号レベル10を受け取っていたら、ブロックのとなりが信号レベル10ではじまるってことですね。
一周ごとに信号強度が下がる
以上のことを踏まえて、コンパレータータイマーの信号を追いかけてみましょう。
ボタンがオンのときは15レベルの信号が入力され続けています。
ボタンがオフになってからが勝負。
信号が一周したところで信号強度が13まで弱まります。
二周目は11。
三周目は9。
といった具合に、一周ごとに徐々に信号強度が弱まっていくんです。
そしてコンパレーターを2回通過するから、一周につき約0.2秒の遅延が発生するってことですね。
信号強度が0になるまで7周?8周?かかるため、合計で1.5秒くらいの遅延になるわけです。
このとき「1.5秒じゃなくて1.4秒か1.6秒のどっちかじゃないの?」なんてツッコんではいけません。
ラグの影響なども考慮しなければならないので、遅延が0.1秒ズレたら狂うような装置は作るべきではないのです。
考えるのが面倒になったわけではないです決して。
使いどころは「ボタンのオン時間を延長」
コンパレータータイマーは信号がオフになるのを遅くする回路です。分かりやすい使いどころは「ボタンのオン時間を延長する」ですね。
最初にオンにしなければならない都合上、「ボタンを押してから〇〇秒後に信号がオンになる」ような仕組みには向きません。
だけどもともとレッドストーンのたいまつで常時オンになってる場所ならピッタリハマることもあります。
「トロッコを約10秒間停車させてから発車させる」とか。
タイマー回路にも種類があるので、もし思い描く装置にコンパレータータイマーの振る舞いが当てはまらなければ、他のタイマー回路をチェックしてみると良いかもしれません。
遅延時間の延ばし方
ここからはコンパレータータイマーの遅延時間の延ばし方を解説します。
折り返し地点にブロックを置く
まずコンパレーターの折り返し地点にブロックを置きましょう。
前述したようにコンパレーターの先に置かれたブロックは信号レベルをキープし、となりにそのままの信号レベルが流れます。
つまり向こう側で信号レベルが低下せず、一周ごとに信号レベルが1しか下がらないんです。
ということは一周で2下がる回路と比べて2倍の時間・・・およそ3秒の遅延となりますね。
このコンパレーター2つ + ブロック1つがコンパレータータイマーのデフォルトと考えてかまいません。
コンパレーターを増やす
コンパレーターの数を増やすと、一周ごとの遅延時間を増やすことができます。
上記画像は10個なので一周ごとに1秒ですね。
最初の信号レベルが15だから約15秒の遅延と言いたいところですが、
レッドストーンランプまで2ブロックの距離があるため、14周目の時点で信号が途絶えて約14秒の遅延となります。
0.1秒程度なら無視してもかまいませんけど1秒はさすがに誤差の範囲ではないので、
反復装置を置くなどしてレッドストーンランプまでの距離をあけないようにすれば約15秒遅延で分かりやすくなります。
反復装置を置いたことで新たに約0.1秒の遅延が加わりますがもうそれは無視。
反復装置は信号を増幅してくれるため、そこから距離をあけるのは問題ありません。
コンパレーターを増やしすぎると信号が途切れる
コンパレーターを増やしすぎると信号がオンオフを繰り返す、クロック回路のような動きになってしまいます。
これは信号が全体にいきわたる前にボタンがオフになってしまうのが原因。
信号が全体にいきわたるまでボタンの信号を延長したいわけですから、入力部分にコンパレータータイマーを入れてあげればクリアできます。
コンパレータータイマーの不具合をコンパレータータイマーで解決できる素晴らしさ。
以上、コンパレータータイマーの作り方と解説でした。
コンパレータータイマーはホッパーを使うタイプと違って遅延を増やすほどに場所を食いますが、高さをとらないので地面に埋めこむのが簡単というメリットもあります。
個人的にホッパーを使うタイプがあまり得意じゃないのもあって、タイマー回路を使いたくなったらまず「コンパレータータイマーでどうにかできないかな?」と考えるくらい優秀な回路なので、ぜひお試しください。ではまた!(‘-‘)ノ
コメント
回路に関してはちんぷんかんぷんだったので助かりました!!
ありがとうございました m(_ _)m